個人情報の壁②

家系調査で最も有益な情報を与えてくれる古文書のひとつが宗門人別帳(呼称は地域によっていろいろある)です。
ところがこの宗門人別帳だけは「閲覧許可を出せない。」と言われることが以前より多くなってきた印象があります。

あくまでも私の経験上でのことですが、比較的小さな市町村が所蔵先であった場合に拒否されるケースが多いように感じています。拒否理由は、例外なく個人情報や人権上の問題です。

逆に、政令指定都市クラスの大きな市や都道府県立の図書館・文書館・史料館などが所蔵先である場合、申請さえすれば全く問題なく閲覧出来ることが多いのです。また、大学その他の専門的な研究機関でも比較的簡単に閲覧を行うことが出来ます。

このようなことから、宗門人別帳を始めとした家系調査に有益な古文書類を比較的小さな市町村が持っている場合は、アプローチの仕方に注意を払う必要があると感じています。

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