地図に準ずる図面

旧土地台帳の有益性については、前項で述べました。

ただ、問題点があります。
旧土地台帳の閲覧を申請すると、該当する番地を含む分厚い台帳をそのまま出してもらえますが、原則として事前に申請書に記入した番地以外のページを見てはいけないことになっています。最初から最後まで勝手に閲覧することは許されていないのです。(一部、許可を頂けるところもありますが。)

初めから閲覧したい番地が分かっているのであれば、それで問題はないのですが、どの番地を調べるべきか特定出来ておらず、とにかくその周辺を全て閲覧したいという場合は困ることになります。

どの番地か特定出来ていない場合とは、例えば明治19年式戸籍で本籍が「番屋敷(番戸・番邸)」表示となっており、現在の何番地か分からないというケースがあります。(詳しくは→番屋敷の特定 の項をご覧ください。)

この場合、旧土地台帳に綴じられた台帳の中からご先祖の名前が所有者欄に書かれている宅地を探すことによって、知りたい番屋敷が何番地に該当するのかを特定することが出来るのですが、この時点で何番地かが分かっていませんので、事前に申請書に番地を書くことが出来ません。(たとえば、「1番地~100番地」という申請の仕方は受け付けられません。)

このような時に役立つのが「地図に準ずる図面」です。
旧土地台帳作成の時期に書かれた図面ですので、面積や形状などがあまり正確に反映しているとはいえませんが、土地そのものを調べることが目的ではありませんので、問題はありません。地図上の一筆毎に地番・地目が書かれていることが重要となるのです。

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慣れないとかなり見難いものではありますが、ゼンリン住宅地図と見較べつつ、当時の地目が宅地と書かれている番地ピックアップし、それらの番地を申請書に記入して閲覧することで、十分ターゲットを絞ることが可能となります。

また、当時のご先祖が住んでいた地区の土地の様子が分かるだけでも面白いものかと思います。

ちなみに、この「地図に準ずる図面」は旧土地台帳のように無料ではありません。1部450円が必要となりますが、結構有益な資料です。

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