言い伝えについて

家系調査のお申込書には、その家に伝わっている”言い伝え”をお書き頂く欄を設けているのですが、この言い伝えに悩まされることが多くあります。

というのも、これまでの経験上、かなりの確率で事実とは異なる話が伝えられているからなのです。

曾祖父→祖父→父・・と、「うちの先祖はこうだったんだよ」と伝えられていく過程で、やはりちょっとでも我が子(我が孫)に良く伝えようとする心理が働くのでしょうか。随分と立派な(?)家系として伝わっていくようです。

調査を進めていく過程で、「これはお聞きしていた言い伝えと異なるな・・・」という印象を持ち始めてくると、「結果を知ってがっかりされるだろうな。」と、私自身が心が重くなって参ります。

多くの場合、それも含めてご先祖様だからと納得されるのですが、あまりに言い伝えと現実との落差が大きいようなケースでは、明らかに落胆されることがあり、何とも言えない気持ちになってしまいます。

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