番戸の番地を調べる(前編)
番戸で示された土地の地番を調べるため、法務局に参りました。
明治19年式戸籍では、本籍地を示すのに番戸(地域によって番屋敷・番邸と表現される)が使われることが多いのですが、番戸=番地ではありませんので、現在のどこになるのかが分かりません
明治31年式戸籍になると、現在と同様に番地表示になるため、その土地に引き続き本籍を置いていれば、この番戸は何番地か? と悩む必要がありません。
残念ながら、本件調査はそれ以前に転籍をされているため、番戸しか分からないのです。これを特定するための法務局訪問です。
ここで何をするかというと、旧土地台帳を調べることになります。
(旧土地台帳については→「旧土地台帳とは」をご参照)
明治19年式戸籍と旧土地台帳は同時期に近いものですので、旧土地台帳の中の「宅地」を地目とする土地の所有者欄に、戸籍に書かれているご先祖の名前があれば、その土地の地番が戸籍で示された番戸となるわけです。
この作業を経て、ようやく明治19年式戸籍で示された番戸が現在の何番地であるのかが分かります。
ただし、この作業を行うについては、少々問題があるのです。
長くなりましたので、続きは番戸の番地を調べる(後編)にて。