山口県の庄屋家文書その⑤

山口県の庄屋家文書その④の続き

古文書閲覧2日目。

画像の説明

前回は、段ボール7箱中の僅か2箱分までで時間終了となってしまいました。

これは、40余年間も括られたままの紙縒を慎重に解いて、史料を1点ずつ閲覧し、必要と思われるものを撮影したり、メモを取ったりし、さらにまた紙縒で結んで元の位置に戻すという一連の作業に多くの時間を取られたためでした。

これを反省し、今回は3人で参りました。
1人は、指先が不器用な私が最も困った紙縒を解くことと、結び直して元の位置に戻す作業を担当。
2人目は、史料の閲覧及び解読を担当。
3人目は、必要な史料の撮影及び記録取りを担当。

この分業体制で臨んだことが功を奏し、残りの5箱を一気に終了させ、予定より1時間以上早く帰路に就くことが出来ました。

史料の充実度も久々に大変満足できるもので、家系調査にとっては最も有難い宗門人別帳が複数の時代のものがあっただけではなく、ご依頼者のご先祖様が文化2年(1805)に提出された由緒書も見つかりました。戦国時代後期の人物を祖とし、作成当時までのご先祖について詳しく書かれているものでした。

この祖とされている方は、マイナーではありますが、中国地方の戦国史に詳しい方なら知っているだろうという人物でした。さすがに、ここに詳しく書くわけには参りませんが、その末裔の方からのご依頼だったのかと、少々感動致しました。

後は、この由緒書の裏付け調査を行ったり、今回判明した旧菩提寺を訪問するなどでご依頼頂いた江戸前期調査が終了出来るのではないかと考えています。