森の中の墓地探し

しばしば墓地調査についてのことを書いていますが、今回もまた墓地のことです。

ご依頼者様の「この山のどこかにあったようだ。」という子供の頃の遠い昔の記憶だけを頼りに、ゼンリン住宅地図に墓地記号が書かれている場所は全て回ったのですが、全く見つけることが出来ない墓地がありました。

今日も周辺をうろうろしていましたが、近くで畑仕事をされていた老婦人がおられましたので、「この周辺の山の中にお墓があると聞いたことがありませんか?」と質問したところ、「ここから登った森の中に古い墓があったように思う。」と登り口までわざわざ案内して頂きました。

画像の説明

その登り口と言われたところが左の写真です。
雑草が生い茂っているところをよく見ると、確かに道のようなものがあるようです。

実は、この前は何度も通っていたのですが、まさかこれが森の中に入る道だとは思ってもいませんでした。この方に聞いていなければ、絶対中に入ろうとは思わないところです。

雑草をかき分け、道を塞いでいる倒木を乗り越えつつ進むこと、約10分。
薄気味悪いし、本当にこんなところに墓などあるのだろうかと不安になって来た頃、前方の木々の隙間から墓石が見えました。ジャングルの中から遺跡を発見したような喜びです。

結構な苦労をしてようやくたどり着いた墓地ですが、除籍謄本で分かっている情報に3つだけ情報を付け加えただけで終わりました。

まぁ、先祖調査というのはこのようなものです。